千葉県浦安市にウスクラ建設が建てた
ソーラーサーキットの宿泊体感ハウスである。
薄倉社長から、風見鶏の家と言うテーマで設計依頼を受け
家作りが始まった。
左ウイングはお客様が宿泊できる体感ハウスである。
右ウイングにはウスクラ建設SC担当の薄倉雄一郎さんが
家族で生活し、まさに体感しながら、よりベターな家作りを
目指している。
外観はモデルハウスとして表と裏と2種類の
仕上げに分かれている。
タイルとサイディング、壁仕上げの方法や、
化粧ボーダーの違いなどが見られる。
屋根の上には今現在一番高効率のソーラー発電を採り入れている。
時々は電力を売電しているようだ。
SCの家は単なる外断熱と違い、インナーサーキットの
効果によって温度差がほとんど無い。
そのインナーサーキットの効果と、階段や吹抜けのある
空間によって、より温度差をなくしている。
階段下にある横格子の中には、深夜電力利用の
蓄熱暖房機がわずかに見える。
床下に暖気を送り込み、床暖房的な効果と、ムラの無い暖房を目指している。
吹抜け上部にはシーリングファンが取付けられている。
上部に滞留した暖気を下に押し戻してくれる。
2階寝室には、屋根裏利用の吹抜けがある。
一部梁が見えて、ますます木の家らしいものである。
梁の上部、吹抜け部分の壁に格子がわずかに見える。
この格子は反対側にあるロフトと繋がっており、
ロフトにつけたエアコンが格子を通し家中に効果的に働いている。
一年を通して温度差の無い家作りへの配慮である。
右奥の小窓は壁の内側が見える。
インナーサーキットの空気の流れを見ることができる。
居間廻りの壁は、九州霧島の火山灰から造られた中霧島壁である。
100%自然素材で、調湿効果が高い。天井まで同材で塗っている。
正面壁はエコカラットと言われる調湿性の高いタイルである。
SCの家は気密性が高く外部に音が漏れにくい。そのため室内で反響しやすい面もあるが、
これらの材料を使うと、吸音性が高く何の問題も無く生活できる。
居間から食堂と厨房を見通している。
居間の中央に杉の磨き丸太が、
大黒柱として建っている。
家の中心となり、無垢の木の家の象徴でもある。
最近のユニットバスは良くできたものである。
しかしながら、時には自分の家だけ個性的な風呂を
持ちたいと言うなら、在来工法でやるのも良い。
体感ハウスくらいは、どこにも無い風呂が良いですね。
床暖房など無いが、ゾクツとするようなことは全く無い。
SCの家ならではです。
いかに温度差が無くすごし易いか、
この打合せ室で全てわかります。
現在は貝殻で作られたチャフウォールという
健康建材で仕上げしましたが、
しっかりとした構造を見てもらおうと、
その前の写真を掲載しました。
壁に付いている四角い箱はソーラー発電の
発電量を表示しています。一度ご覧ください。
SCの家の夏の涼風を取り入れる床下ダンパー
(ベースダンパー)です。
冬は閉じ、夏は開けて空気を取り入れます。
写真の上にマウスを移動してみてください。